【城崎温泉のカニを地元民が紹介】カニを買うとき失敗しない為の基本情報

ごはん

 

冬の味覚といえばカニですよね!城崎温泉のある山陰地方の日本海で取れるカニは日本一美味しいとも言われます!

 

城崎温泉に遊びに行くなら温泉とカニ両方を楽しみたいですよね。でもこんな疑問ありませんか?

 

  • カニって値段が高いイメージがある。
  • 安くて美味しいカニを知りたい。
  • カニのシーズン・解禁日は?
  • どのカニがオススメ?

 

 

など色々な疑問があると思います。そんな方にこの記事は読んでほしいです。

 

私は生まれも育ちも城崎のある町で今も暮らす地元民です。毎年カニは数えきれない程たべ、友達にカニ漁師もいるのでカニについての情報、知識も豊富です。
↓この記事を読めばこんな事がわかります↓
  • 城崎温泉で食べれる3種類のカニの紹介
  • それぞれカニごとの魅力
  • カニの安く買うコツ
  • カニの相場
  • オススメのカニ
  • カニの甲羅の黒いもの

 

 

今回はカニについての種類や値段や安く購入する方法の解説記事をかいたので城崎温泉にカニを食べに行く前や、カニを取り寄せで買う前に悩まないよう知って役立つ情報を紹介します

 

写真:きのさき温泉観光協会公式サイトより

 

 

3種類のカニの紹介!違いや見比べ方を解説

 

まずはカニの種類について書いていきます。城崎温泉のある山陰地方の日本海側では3種類のカニが冬の味覚として楽しまれています。

 

【松葉ガニ】【紅ズワイガニ(香住カニ)】【セコガニ】

 

この3種類のカニごとによって値段やシーズンや食べ方のオススメなど変わってきます。まずは見た目などの生物的な違いを3種類比較してそれぞれの特徴を書いていきます

松葉ガニ

 

写真:きのさき温泉観光協会公式サイトより

 

正式名称は「ズワイガニ」山陰地方で獲れるものを松葉ガニといいます。地域によって呼び名が変わり有名どころで紹介します

  • 山陰地方では「松葉ガニ」
  •  越前地方では「越前ガニ」
  • 能登地方では「加能ガニ」
  • 北海道では 「北海道ガニ」 など

水深200m~400mに生息しており山陰地方の松葉ガニが生息している海底はプランクトンが豊富で松葉ガニにとって良質な環境で育つため非常に美味しいと評価されています。見た目も綺麗なカニで茹で上げや調理で火を入れると体が茶色い色から赤い綺麗な色になります。

 

重量はズッシリと重たく1キロ越えるような松葉ガニもいてカニの値段にサイズも関係してきます。値段はその他にも「漁獲量」「身の詰まり方」「足が取れてないかなど見た目」など細かい項目に分かれていて仕分けの目利きによってランク付けされランクによって1匹数万円~数千円と値段は変動し冬の高級な味覚として食べられています。

 

2021年の初競では1匹222万5670円で過去最高値で取り引きされました。

 

松葉ガニのシーズンは猟獲期である毎年11月6日~3月20日まで

 

鮮度が命の松葉ガニを最大に楽しむにはシーズン中になります!冷凍で流通している物の多くは「紅ズワイガニ」になるので松葉ガニを楽しむなら是非冬の城崎温泉へ!

 

城崎温泉について、外湯巡りの記事も書いてますのでよかったら参考にしてください↓

セコガニ

 

写真:きのさき温泉観光協会公式サイトより

 

セコガニは松葉ガニのメスになります。地域によって呼び名が色々あり兵庫県ではセコガニと呼ばれています。

 

セコガニはオスの松葉ガニに比べると小さく小ぶりです。オスは大きくなる為に脱皮を繰り返して大きくなっていきますがメスはある程度大きく成長すると脱皮をしなくなり脱皮に使っていた栄養を産卵の為の卵に注ぎます。

 

卵は「内子・外子」とあり外子はお腹に抱えてる卵でプチプチした食感がクセになります。内子は甲羅内に控えてる次の卵で外子とは全く違う食感で旨味や栄養がギュッと詰まっています。

 

写真:豊岡市観光協会より

 

セコガニの見分け方松葉ガニ紅ズワイガニと比べて小さいのとシーズンにはだいたい卵を抱えているので分かりやすいです。

 

セコガニのシーズンは猟獲期の毎年11月6日~12月末までと約2ヶ月だけとなっています。

 

 

1番短いのですが理由としては乱獲による漁獲量低下を防ぐ為です。シーズンは短いですがブランド化されているオスの松葉ガニより比較的安く食べられるのも特徴です。

 

 

紅ズワイガニ(香住ガニ)

 

写真:きのさき温泉観光協会公式サイトより

 

紅ズワイガニはよく松葉ガニと同じと勘違いしている方も多いですが全く別のカニです。サイズは松葉ガニと比べると同じくらいですが松葉ガニの方が身がぎっしり詰まっていて重たくなり、紅ズワイガニは少し水っぽくて軽いです。ただ水っぽくてもカニの旨味と甘みが強いのと身がとれやすく食べやすくて人気のカニです!

 

見た目で見分ける時はカニの色とタグを見れば見分けられます。紅ズワイガニは色に特徴があり火を入れる前から綺麗な赤色の体をしています。

 

松葉ガニも火を入れたら赤くなります。今回の説明は生の時の話です

 

もう1つがブランドの証明するタグです。松葉ガニには爪にタグが付いていてタグに「松葉ガニ」と名前が書いてあるので分かりやすいです。「紅ズワイガニ」にもブランド化されて独自のタグがついている場合もありますがこちらもタグには名前が載っているので見分けられます。

 

写真:きのさき温泉観光協会公式サイトより

 

 

「紅ズワイガニ」のブランドで言うと城崎温泉の近くで全国的に有名で漁獲量1位の紅ズワイガニのブランド『香住ガニ』があります。同じ兵庫県で城崎から40分ほどの香住漁港で獲られており関西では香住漁港の9隻だけしか漁の許可がなく『香住ガニ』とブランド化されています!日帰りで漁に行くので鮮度も抜群なのに安くて美味しいのでお土産としても人気です。

 

「香住ガニ」はネット販売での取り寄せもオススメです。冷凍も独自の冷凍技術で他の「紅ズワイガニ」とは違い身が痩せ細ったり、旨味がにげたりせず年中「香住ガニ」を楽しめます。取り寄せの「香住ガニ」について書いた記事もあるので気になる方はこちらから↓

 

紅ズワイガニのシーズンは猟獲期である毎年9月1日〜翌年5月末まで

 

3種のカニの値段と「安く買う」コツ!

 

次は先程もカニの紹介でも軽く触れましたが「松葉ガニ」「紅ズワイガニ」「セコガニ」の値段と時価のカニを安く買うコツを解説していきます。

 

[ 松葉ガニ > セコガニ = 紅ズワイガニ ] 圧倒的に松葉ガニが高値で取引されています。

 

 

詳しい値段に関しては3種類ともにその時の「カニの漁獲量」「カニのランク」「購入時期」主にこの3つで大きく変動し時価になります。

 

安いカニ1匹での参考程度の価格で言うと

松葉ガニ   1万円前後
紅ズワイガニ 1千円〜
セコガニ   1千円前後

(時価ですのであくまで参考程度の価格です)

 

お得に安く購入する為に「カニの漁獲量」「カニのランク」「購入時期」を知ることが大事になってきます。特に「購入時期」は値段に大きく関わるのでそれぞれ解説していきます。

カニの漁獲量

 

流通するカニの数が多ければ多いほど値段が下がります。漁にいっても収穫量が少なかったり、天候や海のシケによって漁に出れず漁獲量が少ないと値段は上がります。天然物ですのでカニの漁獲量に関しては多く取れることを願うしかできません。

 

ちなみに近年カニの漁獲量が減少していて値段が値上がりしており去年は過去最高値を記録。例年の2倍以上の値段でした

 

カニのランク

 

写真:きのさき温泉観光協会公式サイトより

 

3種類のカニにはそれぞれランク付けがあり分かりやすい見た目のランクの基準で言うと「カニの脚に欠損がないか」「色」「サイズ」などがあります。他にも細かく項目が分かれておりプロの目利きによってランク付けされ同じカニでも大きく値段が変わってきます!

 

ですがランクが低いからといって「美味しくない」ことはありません。例えば脚が1本無いだけでもランクが落ちてしまいますので、他の項目が満点のカニで脚が1本無い為にランクの低いカニもいるので『ランク=美味しさ』では無いです。

 

 

「ランクの低いカニを狙って買うのも安く買えるコツ」として覚えておいてください。

 

購入時期

 

購入時期によっても値段が変わり需要の高い月が高値になります。カニのシーズンが冬なので年末年始の需要が高く1番高値がつきます。

逆に1番安い時はカニ解禁から少し値段が落ち着いてから12月初めくらいやシーズン終わりになります。

 

 

高い時と低い時を比べると2倍以上値段が変わるので安く買うためには購入時期は大事です。

 

3種類のカニどれを買えばいい?

 

写真:きのさき温泉観光協会公式サイトより

 

「3種類のカニでオススメは?」と聞かれることが多いですがオススメは『松葉ガニ』です。ただ値段が高いとこや食べ方や何の料理に使うか購入者の方によってはオススメは変わってきます。今回は姿の状態(丸々1匹の状態)の仮定でカニごとにどんな人にオススメかを書いていきます

 

松葉ガニ

 

まず値段の話から行くと「高くてもいいから美味しいカニを買って帰りたい!」そんな方には『松葉ガニ』をオススメします。

 

デメリットである値段が高いのが気にならないのであれば、松葉ガニはプリッとして身が詰まり絶品でカニ味噌も濃厚さが完全に他のカニより優っていて料理してもそのままでもカニの旨さを満足、それ以上に味わえます。

 

ちなみに!時価なのとその年の漁獲量によって変わりますが去年は高値な時期だと店に並ぶ松葉ガニは1匹3万円ほどのものがずらり。。。でした!

 

紅ズワイガニ(香住ガニ)

 

「カニ鍋をしたい!」「カニ身が大好きだけど松葉ガニ高すぎるー!」って方は『紅ズワイガニ』がオススメです。紅ズワイガニは身が水々しいので身がスルッと出て食べやすく他のカニより甘味もあって鍋がよく合います。

 

「松葉ガニより美味しい・好き」と言うリピーターも多いですし紅ズワイガニのブランド「香住ガニ」は鮮度や加工にもこだわっているので是非味わってほしいです!

 

冷凍でも美味しく味わえるのも香住ガニのいいとこです!シーズンに縛られることなく年中楽しめて比較的安いのでオススメです!

 

 

セコガニ

 

脚は小さく「カニ味噌と卵」がメイン。松葉ガニや紅ズワイガニでは味わえない「カニ味噌と内子」の旨味と「外子」のプチプチ食感がクセになります。値段も安いので機会があれば是非買ってほしいカニです!

 

脚の身が小さいので松葉ガニや紅ズワイガニと一緒に買って味比べするのもありですね!

シーズンが短いので注意してください!11月6日~12月末)

 

 

セコガニは生よりも茹で姿(茹で調理されたもの)をオススメします!茹がき時の味付けで美味しさが大きく変わるので味付けが難しく、店で売られている茹で姿は抜群の味付けなのでオススメです!

 

 

甲羅に付いた黒いやつ

 

写真:きのさき温泉観光協会公式サイトより

 

カニ紹介なので気になる方の多い「甲羅に付いた黒いやつ」も説明します。

 

甲羅に付いた黒いやつは「カニビル」と呼ばれるヒルのような生体の生物の卵です。カニの甲羅を産卵場所に使うだけでカニに寄生したりする訳ではありません。人にもカニにも無害です。

 

カニはこのカニビルの卵がたくさん付いてる方が美味しいとされています。カニは脱皮して大きく成長していきますが脱皮したてのカニは甲羅が柔らかく身入りが不十分で少しみずみずしくなります。

 

カニビルが付いているカニほど脱皮から期間が経っているのでしっかりした身入りで身もプリッとしていて美味しいと言われます。脱皮してすぐのカニは安値で取引されます。

 

 

脱皮した手のカニは身が甘くてみずみずしいので食べやすくて好んで食べられる方もいます。安く購入できますし食べてみるのもアリですね

 

まとめ

 

  • 山陰地方の城崎温泉では「松葉ガニ」「紅ズワイガニ」「セコガニ」の3種類が食べられている
  • 松葉ガニは高値で取引されるが身もカニ味噌も絶品 シーズンは11月6日~3月20日
  • 紅ズワイガニはお手頃な価格だが非常に人気もあり香住ガニとブランド化されている シーズンは毎年9月1日〜翌年5月末
  • セコガニは松葉ガニのメスで身は小さいが安く買えるカニ味噌と内子と外子が他では味わえない美味しいカニ シーズンは11月6日~12月末
  • カニの値段は時価で「漁獲量」「ランク」「購入時期」で値段が大きく変わる
  • ランクの低いカニでも美味しく安く食べられる「低いカニ=美味しくない」訳ではない
  • 購入時期はシーズン終わり際などは安く購入でき、需要の高い年末年始などは高値になり2倍程変わる事も

 

今回はカニの種類から値段の細かい説明を書いていきました。まだ食べたことのない方は食べ比べをして好みのカニを探すのもいいです!

 

ちなみに私は「セコガニ」が1番好きです!身・カニ味噌・卵を手間ですが取り分けてご飯の上に乗せて食べるとご飯が止まりません!

 

最後のは完全に個人的意見でしたが是非近くに来られたりカニを購入する際には参考にしてください。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

アイキャッチ画像:きのさき温泉観光協会公式サイトより

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました